ぴかぽー(再編集!)

嫁宅のマオちゃんとうちのルカの出会いの妄想話

「……ん…」




目を開けるとダンジョン独特の空気と寝起き独特の体のだるさが襲いかかってきた。

「………………………」
「……ひっ、動いた…ゾンビ…！？」


そして直ぐ横には見慣れない女の子。



「(………あれ、こころってこんな顔してたっけ…？)」


いやでもこんな可愛らしい顔じゃなかったよな…こころの顔はもっとこう……あれ、あいつどんな顔してたっけ…
眠さとだるさで頭がいつにもまして上手く回らない。
そもそもなんで自分はここで寝てたんだ…
それすら曖昧で、取り敢えずまだいつもの調子を戻さない脳を動かしてここまでの経緯を思い出してみた。頭を使うのは、得意じゃないのに。





「ルカルカあっちあっちあっちー！あっちになんかいいものがある気がする！ほーらレッツゴーウ！」
「………何そのテンション」
「ルカったらテンションひっくーい！ほらほらもっと元気よく！元気ハツラツゥ！？」
「………………うざ。俺ここで寝てるから１人で行ってくれば」
「ひっどーいルカのいけずぅ！いいよいいよこころさん１人でお宝持ち帰ってくるんだからね！ルカになんて分けてやんないんだから！」
「(勝手にしてくれ…)」






「(……あぁ、思い出した）」

そうだ、探検の途中いつもの如くこころのテンションに嫌気が差してここで眠りについたんだ。
やっと思い出してきた、ってことは直ぐ横であわあわしてるのはこころじゃないってことか…


「(……………じゃあ誰…？）」

いや本当誰ですか俺こんな人知らない。
でもなんか放っておくのもあれだよな…なんか俺が悪いみたいだし


「（何か、喋ろう）」

そう言えば自分はあまり喋るのは得意じゃなかったような気がする。
いつもはこころが勝手にぴーちくぱーちく喚いてるから考えたことなかったけどこうやって自分から話し掛けようとするなんて何年ぶりだろう。
少なくともピカチュウになってからはない、はず。

取り敢えずなにか喋らなくては、普段周りが騒がしいからあんまり気にしてなかったけどどうやらここ数ヶ月の間に沈黙の空気が苦手になってたらしい。
なにか、なにか……………あ、そうだ。

「…………あ、あの…！」
「…おはよ(へら）」
「………え？お、おは、よう…？」




恋に落ちる音がした


＊＊＊
ルカさんちょっとフリーダムすぎやしないかい？
ルカさん＝電波、天然、脱力、長身　というキャラになったらしいです／（＾o＾）＼