COLORZ3

ペコたんフラグｋｔｋｒ！
この時のヒナタの中の分類は俺＞どうでもいいやつ＞その他みたいな感じ。
焔すらもどうでもいいやつになってる件＾＾＾＾＾＾
これがあんな風になっちゃうなんてねｗｗｗｗｗ恋は盲目★

焔とバンドをやる、と決めて1週間。
焔は兎も角俺は学校もあって1週間といっても実際焔と合流して話したりしたのはほんの3日くらい。
しかもその間はこれと言ってなにかやった、ってわけでもなくお互いの音楽趣向について話したり焔の前のバンドとか軽音部のやつらの話とかハッキリ言って有意義だとは言えない時間を過ごした。



「……っていうかさぁまずメンバー揃えようよ」


俺の一言に焔は今まで忘れてた、とでも言いたいような顔で「あ、」と声を漏らした。
付き合い初めてまだ1週間しか経ってないけどこいつが凄い馬鹿っていうのはこの1週間で身をもって実感した。


「あ、そうや！二人じゃなんも出来んのや！どうする？ヒナタなんかえぇヤツおらん？」
「いたら軽音部なんかに入ってないから。焔の方がいるんじゃない？バンドやってたんだし」


軽音のやつらなんて踏み台にもならない。
技術もなければやる気もない、ただのお遊びとしか思えない連中となんてよっぽど周りに人がいなければ一緒になんてやらない。


「あー、どうやろ…バンドしよった言うても趣向は全然ちゃうやつらばっかやしなぁ…」


と呟きながら携帯を取り出して弄りだした。
そして数分弄った後「ちょい電話さして、」と軽い断りを入れて携帯を耳に押し当てた。
多分心当たりがあったんだろうな、くらいに思い俺は紅茶を一口飲んだ。




「あ、もしもし？俺や、俺俺！そう、焔！
お前が前に組んでたバンドで女形やっとるドラムおったやん？あいつと今連絡取れる？
あーそうそう、メンバー足りんけん探っしょんよ。あ、マジで？じゃあそいつに連絡入れて貰えん？」

心当たりが当たったのか焔は嬉しそうに電話を切った。


「で、ドラムは見付かりそうなの？」
「おぅ！なんか俺のツレが組んでたバンドのドラムが結構趣味合いそうや～って言うんを思い出してな。
後で連絡入れてくれるって！」
「ふぅん、取り敢えずドラムは置いとこっか。問題は後のメンバーをどうするか、だよね…」


最低でもベースは欲しい。後ギターももう１人くらい欲しいし欲を言えばキーボードも欲しい。
焔に言わせればボーカルも後1人か2人欲しいらしいし…結構集めるの大変そうだねこれ。


「一応俺も当たってみるよ。ドラムの件は連絡来たら教えて」
「はいはいりょーかーい」


当たってみる、って言ってもどうしようか…
取り敢えず明日は適当に軽音の連中にでも話を聞いてみるか…


そう思って俺は最後の紅茶を飲みきった。