夏風邪にはご注意を。

漫画のがおもろいかなぁ、と思ったけどクオリティどんまいすぎてこっちにうｐ。
ナルさんが夏風邪を引いたらしいです、ってはなし。
ｇｄｇｄすぎるただの思いつき。不完全燃焼＼（＾o＾）／

「ケホッ、コホッ……あ゛ーだりぃ…」


早朝６時、体のだるさで目が覚めた。
そして起きあがった瞬間に頭に鈍器で殴られたかのようなずきずきとした痛み、疲れか？と思いつつもゆっくりと仕事に行く準備を始めた。

本当は休んでも良かったのだが体が資本のミュージシャンがたかが疲れで休み、とメンバーに知られたら馬鹿にされるとしか思えない。
というよりヒナタと水空が怖いから休めない。
どうせ大したことでもないだろうし一応風邪だったらまずいからマスクでも付けていきゃなんとかなるだろ、と思い朝食も適当に済ませ事務所へと向かった。





＊

「おっはよーございまーすー」

いつもは遅刻するおれも今日はなぜだか早く目が覚めて早めのご出勤。
返事もなかったから誰も来てないかな？って思ったら机の上で項垂れてるナルさんが。
いくら目つきが悪くて一見不良みたいでも挨拶くらい返してくれるのに…どうしたんだろう？


「ナルさーんどうしたのー？元気ないねー」
「…おー、なんか疲れかしんねーけどだりぃんだよ」

そう言いながら顔を上げたナルさんはマスクを付けて物凄くしんどそうな顔で咳を一つ。
うーんかなりしんどそう…休めばいいのに…まあヒナタさんとかが怖いから休めないんだろうけど。
というか疲れじゃなくて風邪じゃないの？疲れでそこまでならないでしょ…


「大丈夫ー？っていうかナルさんマスクしてるとヤンキーらしさに磨きがかかるよ！」
「うるせー、マスクしないよりマシだろーが」


まぁマスクもせずに来てたら確実に水空さんにぶっとばされてるよね、ボーカルは特に喉大事だし。(あ、ナルさんもボーカルじゃん）


「おっはー！」「はよー」

なんて会話をしていたら焔くんとペコくんが仲良く(?)ご出勤。
二人ともナルさんの様子を見て驚いたようにナルさんに近付いた。


「なにナル目つきわっる！それで外出たら確実に小さい子に泣かれて不審者扱いだよ？」
「ちゅーかそのマスクはないやろ、それで捕まっても文句言えんで？」

二人とも心配の色なしってところが凄いと思う。
普通ここまで明らかに体調悪そうだったら心配する…よねー？


「なんかねー、ナルさん風邪引いたみたいだよー」
「風邪！？夏風邪！？」
「風邪じゃねーよ、疲れ」
「それどっからどーみても風邪だからねナルさん…」
「どーせ髪乾かさずにエアコンつけっぱで寝てたんじゃないの？」
「…う……（図星）」


「何騒いでんの？朝から元気だね」
「「「あ、ヒナタ（さん）！」」」

わいわいとナルさん（病人）を囲んで騒いでいると奥の部屋から我等がリーダーヒナタさんがひょっこりと現れた。……手にはポテトチップスうすしお味ファミリーパックを持って。
朝なのに？とか量多くない？とかいうツッコミはこの人には通じない、この人の胃袋はブラックホールだからねー。


「あのさーなんかナルが夏風邪引いたらしいよー」
「はぁ？馬鹿はなんとか引かないっていうのにね」
「馬鹿じゃねーから引いたんだよ、これで俺が馬鹿じゃないって事が証明された！」
「……………(可哀相な子を見る目）」
「……なんだよ…」
「あのね、ナルあまりにも無知すぎて可哀相だから教えてあげる。

馬鹿はね、風邪引いても気付かないから馬鹿って言うんだよ」

「Σ！？(←気付いてなかった人）」
「あーもう風邪でもなんでもいいけどさぁ…移さないでよね。特に水空はボーカルなんだから」
「ちょヒナタ俺もボーカルなんやけど！」
「あぁ焔はナル以上の馬鹿だから風邪なんて引かないから大丈夫だよ」
「確かにホムラは風邪引きそうじゃないよねー」
「焔くん正真正銘の馬鹿だもんね！羞恥心だし！」
「ちょ、絢には言われとないんやけどー！」
「ドングリの背比べで見にくいからやめれば？」
「……焔が馬鹿とかナルが風邪とかどうでもいいけどさぁ……」
「(うっわヒナタさんどうでもいいって言っちゃったー）」
「馬鹿だけは移さないでよね、風邪菌くらいなら殺れるけど馬鹿菌はどうにもならないし」

ハッ、と物凄く馬鹿にしたように吐き捨ててポテチの袋をゴミ箱に投げ入れたヒナタさん。
そして携帯を開いて「あ、ショコラからメールvV」と締まりのない顔で携帯を操作した。


…………ヒナタさんも結構な馬鹿だと思うんだけどなぁ…


「取り敢えずナルさん病院行った方がよくない？」
「いや、でも……」
「行かないでミソラに移したら確実に殺されるよね、本物の元ヤンは怖いでしょ」
「………行ってきます」



夏風邪にはご注意を！